幹事会メンバーなどOB5人で出かけました。
『文芸祭展』は初めてでした。
展示場所は二ヶ所に分かれていて、一ヶ所目は大隈講堂内でした。約50年ぶりに入りました。
『かわるもの』と『かわらないもの』
珍しく「報道系」の写真でした。熊本出身のSさんの作品でタイトルに工夫がみえました。
「同窓生に今の熊本の情況を知ってもらいたくて撮影したようですよ」と幹事長のIさんが教えてくれました。
『早稲田祭展』に展示された写真のトリミングとプリントを変えたものでした。
残念ながら悪くなったように思えました。
二ヶ所目の展示スペースです。照明は24時間ついているとのこと。
『薫風』
「てっちゃん」じゃない人にも受け止められる写真で、旅の空気感が心に沁みましたが、もう一工夫でしょうか。
人も撮りたいとのことでしたが、正面からはなかなか迫り辛いとのことでした。
「早稲田大学写真部員」を語って撮影許可を得ている人が居るそうです。写された人から大学に問い合わせがあって
幹事長が学生課に呼び出され、部員を語っている人が居ることが判ったそうです。
難しい世の中になったもんです。
『けむり』
紙に拘ったという作品。いわゆる無光沢系アート紙でプリントしたものだそうです。
『La prunelle』
タイトルは『瞳』という意味だそうだ。フランスのサンドニで撮ったカット。
28mmf2.8開放でキッチリ瞳にピントが来ていて、この作者の一連の作品と通底している傑作。
二週間で一万枚撮った中の一枚。
「こういう写真を日本の田舎で撮ってください」とはOBのSさん。
よくモチーフになる名所ですが、撮った時のことをまったく覚えていないとのこと。
帰宅後に発見した写真だが、ひょっとしたら誰かにカメラを使われたのかもしれないし、
自覚できないでいるもう一人の自分がいるのかも知れませんね。
『都会の空 故郷の星』
今住んでいる辺りの風景写真に、古里(栃木)の星を重ねた写真。
「記憶のレイヤー」のようで発想が面白いとはOBのUさん。
「タイトルに都会とあるけど、都会っぽくないな。いっそ、自分の部屋の天井にしたら」とはOBのSさん。
『静』
台湾の滝。「白黒で撮って一時間半ほどかけて水以外の部分を黒く潰して、少し色をかぶせた」とのこと。
すなわち、着色写真。作り込みに脱帽。達者なもんです。
展示数は少なかったのですが、なかなか見ごたえのある『文芸祭展』でした。