現役生「春季展」が開催されます

毎年OB数名で訪れている春季展が今年も開催されます。

新人から二年目、三年目を迎えた学生といろいろな写真がみられる機会です。

季節も春を迎え温かくなってきたので、たまには学生の写真を見に顔を出してはいかがでしょうか。

 

昭和46年卒・倉田光一さんが写真展を開かれます

◎昭和46年卒の倉田光一さんが写真展を開かれます。

「東北から遠く離れて」

ー被災地をめぐる旅 2011年?2013年ー

☆期間:2014年4月11日(金)?4月13日(日)の3日間

4月11日(金)13:00?20:00

4月12日(土)10:00?20:00

4月13日(日)10:00?18:30

★12日(土)の16時?17時は作者は不在です。

☆場所:「神奈川県民センター」1F展示室(横浜駅西口ヨドバシカメラ裏)

★作家のHPもご参照ください。

http://www.nicophotolibrary.sakura.ne.jp/

 

 

平尾 敦のN.Y.日記 #4

◎平尾 敦のNY日記 #4(2014.03)

ニューヨークは20年ぶりの大寒波ということで、生粋のニューヨーカーたちも今年の冬は異常だと口々に話しています。我々学生も6月に展示する最終課題に向けて撮影を進めていますが、外で撮るテーマを持つ者にとってはかなり厳しい環境です。
 
厳しい冷え込みは続きますが、3月に入っていいニュースもありました。1月に申請していた奨学金の発表があり、成績優秀者を対象としたWall Street Journal のPhotojournalism Scholarshipを受賞することができました。
早稲田にいた時は奨学金を頂けるような成績とはほど遠かったことを思い、今は好きなことをしているのだなと実感します。
 
 
〖セントラルパークにて〗4X5
 
また、2月から始まった冬学期は、基礎中心だった秋学期とは大きく内容が変わりました。
奨学金や写真売り込みに必要な書類製作を学ぶWriting講座や、動画・音声・写真を一つの作品としてまとめるマルチメディアの講座、ジェームズ・ナクトウェイなど著名な写真家のプリンターとして知られるブライヤン・ヤング氏のモノクロプリント講座、4×5をつかった大判カメラの講座、他にも週末の集中講座にファイナルプロジェクトの撮影など、盛りだくさんの内容です。
 
 
〖イーストハーレムにて〗4X5
 
休みの日も課題に追われる日々の中で、最近ではニューヨークという街と写真家の距離の近さを感じます。例えばイーストハーレムを大判カメラを担いでウロウロしているだけで、「シノゴだろ?フィルムは何?」と話しかけられます。それも1人や2人だけではありません。時にはその場で「私は装丁をやってるんだけど、、、」と名刺交換や商談まで始まります。
 
この街に無名の写真家が何人埋もれているのだろうと考えるだけで恐ろしくなることもありますが、頑張ろうというやる気が自動的に充電される街とも言えるかもしれません。
 
まだ現在取り組んでいるテーマはお話できませんが、6月に向けてより一層頑張りたいと思います。
 
〖Brian Young氏の暗室講座〗
 

中藤毅彦君(平成6年一文中退)写真展「STREET RAMBLER -Paris」インタビュー

 昨年、東川賞特別作家賞を受賞し、写真界の最先端を疾走している尊敬すべき私の後輩、中藤毅彦君(平成6年[1994年]一文中退)の写真展を訪れました。その様子をインタビュー形式でお伝えします。

※中藤毅彦写真展「STREET RAMBLER -Paris」は、東京新宿の「コニカミノルタプラザ」で3月6日(水)まで開催中です。ぜひお立ち寄りください。
http://www.konicaminolta.jp/plaza/schedule/2014february/gallery_c_140225.html
中藤毅彦オフィシャルサイト
http://takehikonakafuji.com/
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◎インタビュアー:平成2年(1990年)政経卒/金城正道
・久々に中藤君のストリートスナップを目にしたように思います。話では「この頃おとなしかったので」ということでしたが?
中藤:このところ都市風景が中心でしたが、またストリートスナップに目が向いてきています。ストリートスナップは気合いが違います。自らを奮い立たせ、被写体にカメラを向け、とにかくシャッターを切る。切り続ける。それが全てです。
・様々な都市で道行く人々にカメラを向け続けていると、こわい思いをすることもあるのでは。
中藤:あまり感じたことはありません。時に睨まれることもありますが、シャッターを切った後で目で挨拶したりすることで、わかってもらえていることが多いと感じています。ただ、一日中歩き回っても全く撮れないこともあります。
・どのような時ですか?
中藤:やはり、被写体から手ひどく拒絶された時などです。とても落ち込みます。そのような事もあります。でも、それでも這い上がってシャッターを切り続けるしかない。それが宿命です。
・私は、最近の若い人たちの写真に「人が写っていない」ことに疑問を感じています。それらの写真は、中藤君の写真の対極にあるものです。
中藤:内省的で「自分探し」や「ボクを見て」という思いが強いのではないでしょうか。しかし、そうではない挑戦的な若い作家もたくさんいます。私は「相手」や「街」を『そのまま』写し取りたいと思っています。
・それにしては中藤君の写真は「中藤!」が出ているように思います。
中藤:(笑)あまり意識したことはないのですが。自然とそのような形が出来上がっているのではないでしょうか。
・そうですか。結果的に作品のスタイルが私の頭の中で作家の実像と結びついてきているのでしょうね。

・ところで、パリの撮影について聞かせてください。
中藤:3年にわたって撮影しています。パリの人々は写真に対してとても意識が高く、ブラッサイ、サルガドやパリフォトの写真展などに列を作って並んでいました。あまり有名でない私の写真展にも多くの人が飛び込みで立ち寄り、900ユーロ(12万6千円)近い価格のプリントも何枚も売れました。
・撮影で意識していたことは?
中藤:これまでパリは多くの写真家たちに撮られてきました。私もこれまでの自分の写真を見直し、また過去の偉大な作品群に改めて向き合い、ステレオタイプに陥らない、これまで撮られていない今のパリの姿を捉えようと思っていました。
・具体的には?
中藤:例えば、現在のパリにはアフリカからの多くの移民(黒人)がいます。パリでも特別の存在感を放っているバルベスやヴェルビルなど、彼ら移民の街に入り込んで撮影しています。観光などではわざわざ行かない場所です。今回の写真展の作品では、彼らの姿の一部を捉えることができたと思っています。


・これからは?
中藤:パリは引き続き撮り込んでいくつもりです。ただ、パリでは私は異邦人です。一方、私が生まれ、生活の拠点でもある「東京」への思いは強くあります。20年も撮り込んでいますが、「まだまだではないか」という思いもあり、ライフワークとして取り組み続けて行きたいと思っています。
・最後に、現役の早大写真部のみなさんに何かメッセージを。
中藤:学生の間は自由な時間や機会に恵まれていることと思います。それらを有効に使って、とにかく量を撮る! 早稲田の場合、卒業して写真以外の様々な道に進む人が多いと思います。でも、学生の時にそうやって本気を賭けて撮り込んだ経験は、そのあと写真の道を歩まなくても、色々なところで全然違うものになって必ず表れてくるはずだと思っています。
・私も20年、会社員をやってきましたが、本当にそのように思います。ありがとうございました。
 

日本写真協会(PSJ)会報に昭和44年卒・平嶋彰彦さんの記事が紹介されました

 公益社団法人日本写真協会(PSJ)の会報、2014年・春456号の巻頭記事に、稲門写真クラブホームページの記事が引用・紹介されました。

 
 
巻頭記事は「桑原甲子雄にみる昭和写真史」というタイトルで、同協会会員で日本カメラ博物館運営委員の白山眞理さんによるものです。稲門写真クラブ会員で元毎日新聞社出版写真部長の平嶋彰彦さんが編集にあたられた、「私的昭和史 桑原甲子雄写真集」を発行することになったいきさつについての一文が引用されています。
 
2013年10月23日「私的昭和史 桑原甲子雄写真集」(昭和44年卒・平嶋彰彦)発行のお知らせ