2023年度 幹事総会を開催しました。

 

2023年度 幹事総会を開催しました

2023年6月30日(金)、幹事、監査役、顧問が出席し、今年度の幹事総会を開催しました。

通常の報告、承認事項に加え、今回は会計担当幹事交代の件、第15回「写真の早慶戦」結果報告などが承認されました。

内容は

  1. 2022年度決算と会計監査の報告及び承認がされました。
  2. 2022年度活動報告として会員数推移、入会者数、非写真部OB会員数、などが報告されました。又、訃報情報として(昭和36(1961)年卒)伊藤昌俊さん、(昭和37(1962)年卒) 梅村暎治さんのご逝去が報告されました。
  3. 新規入会希望者の昭和53(1978)年卒 渡邊修さんの入会が承認されました。
  4. 一部幹事の交代、会計幹事交代について

増田智代表幹事より会計担当幹事を多久彰紀幹事より平沢統幹事へ変更の報告があり、承認されました。

これに伴い、会則の一部変更を承認しました。

「第一条 (名称及び所在地)本会は稲門写真クラブと称する。所在地は会計幹事の住 所とする。」と変更する。

会計担当幹事は昭和44(1969)年卒 多久彰紀さんが約11年間担当され、前代表幹事白谷達也さんとともにその間会費制、予算制の導入、財務分析などに尽力されました。

新会計は平成3(1991)年卒 平沢統さんが担当されます。

  1. 第15回「写真の早慶戦」結果報告

 写真展の収支報告及び出品数等の状況について報告を確認しました。

〇早稲田の出品数は60作品枠に対し49作品(慶応は64作品)。

〇期間中の来場者は630人で、過去平均実績よりも約100人減でした。

〇人気投票結果は早稲田146票、慶應200票、引き分け128票となりました。

通算で早稲田の4敗1分けとなり、今後の対応について意見が交わされました。

〇今回から導入したスマホ投票は全投票数の25%で、今後も継続する旨確認されました。

2.一般活動報告として、コロナで活動停止していた現役写真部の写真展が再開され、当会として部活動支援費を提供しました。

3.2023年度予算について提案、承認されました。

4.第16回「写真の早慶戦」は2024年秋開催予定で慶応と共に準備に入っている旨報告されました。

 次回テーマ部門は昭和42(1967)年卒 漆原勝造さん提案の「Life(生きる)」(仮)をテーマ候補として打ち合わせをしています。

 人気投票はテーマ、自由の二部門に分けて実施する案を慶応側に提案しています。

5.当会の課題と対策

 若手卒業生の志向の変化及び当会員の高齢化の為、当会の活動が低下しているという課題について、今後も継続して取り組む旨確認されました。

第15回写真の早慶戦投票結果報告

先日開催されました第15回写真の早慶戦の投票結果の集計が終わりました。

結果は早稲田146票、慶應200票、引き分け128票となりました。

来場者は630人(芳名帳記入者)と多くの方が会場に足を運んでくれ大盛況で終えることができました。

 

 

現役生との早稲田祭合評会を3年ぶりに行いました。

今年ようやく早稲田祭が11/5(土)、6(日)の2日間開催されました。写真展には二日で2000以上の来場者があったそうです。

今年は80点以上の出品があり、コロナ前の100点に戻りつつありました。

そして13日には合評会を行いました。OBからは菊池さんと塩澤さんに同行していただきました。

静寂 Hさん

東北旅行で出会った光景。光と石仏に魅せられて撮影したそうです。ディテールの再現を大切に表現したかったそうです。そういわれてあらためてみるともう少し詳細に表現できたほうがよいと感じました。この作品はモノクロフィルムをスキャンしてデータ化してプリントしていましたが、OBの菊池さんはモノクロフィルムをマクロレンズを使った複写方法でのデータ化のほうが高精細であることを話していました。

語らぬものたち Hさん

被写体は様々ですが撮影者独特の距離感が感じられる作品で前の作品と通ずるものがありました。何気ない風景やものを撮影していても個性が感じられるのは大切なことですね。

My Brother Hさん

身内を撮影した一枚。なにげない一瞬をとらえた良い表情でした。OBの塩澤さんからピントが目にきていないのは残念であるし、それを発表するのは鑑賞者にとっても残念であると指摘がありました。そして写真は今しかない瞬間を撮っている真剣勝負だからその時を大切にしてほしいと話していました。

東北一周記 Hさん

東北旅行の記録だそうですがHさんの作品の中では一番力が抜けていて自然であるにもかかわらず作品として成立しているものもちらほらありました。

今ではない / NOT NOW Hさん

とにかく目立ちたいというHくんの第一声からはじまりました。ヨーロッパで宿なしで一か月放浪してきたときに撮った写真だそうです。シャッターを切った瞬間から今は手から零れ落ちていくその連続を描いているそうです。写真と文章の並列展示でしたが写真だけのほうがいいのではという意見もあるくらい本人は執着がない写真が主張している印象でした。塩澤さんからは生きてて楽しい?という質問に戸惑いもありました。

Bridge Uさん

夜のレインボーブリッジを歩いて渡った時の写真でそうです。きれいな夜景の橋の写真ではなく物体としての魅力を撮りたいと思いこの作品になったようです。モノクロで橋のいろいろな角度でアプローチした写真はひとつの作品として成立していました。塩澤さんからは縦横を意識した構図づくりがあったほうが橋が建造物として際立ってよかったかもしれないですねと指摘がありました。

コントラスト Uさん

庭園のなかのコスモスと高層ビルとの対比。就活中の心の現れなのか暗いイメージの仕上がりでした。

Expected//disappoint Sさん

釣り人を撮影した一枚の写真から複写によりピントをずらして撮影して複数のフィルムを作り、プリントで明暗をさらに変えて作成した作品だそうです。テーマは「待つ」。物事の結果を待つ思考の時間を明るさやピントをづらして表現してるようです。タイトルの「希望と失望」は結果を待つ間のじれったさだそうです。白い写真は希望で黒い写真は失望のようです。菊池さんは写真からもの作りの姿勢を評価していましたが作品の数を減らしたほうがよいのではという指摘。塩澤さんからは難しすぎるのでもっとわかりやすく3枚くらいに絞ったほうがという意見がありました。

赤の海 夜の東京 Sさん

撮影者はふだんは違和感のある現実を作品化しているそうです。大阪出身の撮影者が東京の街は赤色が多いと感じて映像化した作品。3枚の写真の合成でした。菊池さんからは上の横長の写真一枚のほうがより伝わるのではないかという意見、みなさんも同意していました。塩澤さんからは写真を枠に入れないほうがより効果的に伝わることがあるということを森山大道さん写真集を例に話していました。

TRUE or FALSE Sさん

大阪の雑居ビルの夜の風景。どこかよどんだ迷宮に入り込んだイメージを表現しています。色もそれに合わせて調整したそうです。学生からゲームからヒントを得たのという質問にうなづいていました。

もう一点、ブックがありました。故郷の町の魅力を鉄道を交えてご自身が感じた気持ちの良い空間を撮影したのものでした。塩澤さんからは血の通ったヒューマンな写真でよいと評価していました。

視点 Yさん

写真を始めて間もないそうですが、使っていたカメラは身内から譲り受けたミノルタ製のクラシックカメラをみせてくれました。撮るだけでも苦労したと思いますがスマホのように簡単ではなくまたフィルムで撮りプリントすることに興味があるそうです。菊池さんと塩澤さんから何点かは本人がおもしろく思った視点がわかるものもあったのでとにかく今はたくさん撮ることでもっとよくなりますねという意見でした。

今回は幹事長のHくんのお力添えで3年ぶりに合評会が実現しました。親子以上に年の離れた我々が写真というものを通して会話できるのは不思議ですし楽しい時間でした。感謝します。増田

現役新人展に行ってきました。平3卒 増田 智

久しぶりに現役生の写真展にいってきました。

コロナでしばらくはウェブ開催を余儀なくされていた写真展もようやく感染対策をして会場での展示が始まりました。

新人展ということですが1年生は半分くらいで残りは2年生、3年生だそうです。

今回は動画の展示もありました。ミラーレスでの動画撮影をする学生も増えているようですね。

現役生は合宿や班活動も今年から再開したそうです。

写真は個人活動である反面、仲間の影響を知らず知らずのうちに受けて成長するものだと思っています。ぜひお互いに切磋琢磨してください。

夏の香り

フィルムカメラで撮影してスキャンしたデータでプリントしてあえてデジカメのカリカリ感をなくしているようです。そこに「夏の香り」がただようのでしょうか。

新橋の夜

ザ早大写真部といった写真ですね。時代が変われどデジタルになれど変わらないアプローチでうれしくなります。

東京帰りたい

スマホで撮影したそうです。十分展示に耐えうる写真でした。

機動性の良さではデジカメはかなわないのでそういった写真をみたいですね。

横浜花火

きれいですね。手前の桟橋が位置は難しいですね。

Skyline

こちらも素敵ですね。後ろの山のポジションはいろいろ試してもよいですね。

白鳥の湖

一瞬をとらえて絵作りしたインパクトある写真ですね。

color

新人展の中では一番作品として可能性が感じられました。きれいなものを撮ることから始める人は多いですが枯れたひまわりに目をむけてこの光線状態を選んだ視点は大切にしてほしいですね。

晩夏

たわいもない毎日を残すことも写真の武器ですね。

展示のおもしろさにひかれました。視線が強いモデルであるがゆえに目線がある写真は1点だけでよかったかもしれません。

第15回写真の早慶戦のお知らせ

昨年コロナ禍により延期された「写真の早慶戦」が今年開催となりました。
当写真展は昭和57年(1982年)第1回「旧きなかま展」として西麻布の「ペンタックスギャラリー」にて『早稲田大学写真部』と『慶應義塾大学カメラクラブ』のOB/OGである稲門写真クラブ(早稲田)、三田写真会(慶應)が出展開催されたのが始まりです。
途中には早稲田/慶應の各記念単独写真展が数回ありましたが、基本的には隔年にて、今回で15回目、40年の歴史を迎えました。主幹事も両校交代で行っており、今回は稲門写真クラブ(早稲田)側となっております。

今回の共通テーマは「令和を歩く」として両校10点ずつの作品で「テーマ部門」、各校40数点ずつを「自由部門」として合計100点以上の力作を展示致しました。
「テーマ部門」については、コロナ禍の中で人々の暮らしが変化していく様をどう感じたかを写真を通してみて頂けたらと思います。

90歳間近の大ベテランのOBから現役学生まで100名以上が力作を出展、それぞれ両校の写真に対する学風、持ち味をご堪能頂ければ幸いです。

当写真展は親睦目的の写真展ではありますが「早慶戦」と銘打って勝敗をご来場頂いた方々の投票により決することとなっております。
どの作品が素敵だったか、全体的に早稲田/慶應どちらの写真作品に軍配をあげるか忖度なしで清き一票を投じて頂きたくお願い致します。
また合わせて写真のご感想等も頂ければ幸いです。

令和4年(2022年)10月吉日
稲門写真クラブ
三田写真会

 

 

代表幹事交代のお知らせ

稲門写真クラブ
会員各位
代表幹事交代のお知らせ

次々と変異するコロナ・ウイルスに驚く毎日ですが、酷暑の中、会員の皆様にはお元気でご活躍のこととお慶び申し上げます。
過日、幹事総会を開催致しました際に、白谷達也代表幹事よりご自身及びご家族の健康上の理由から、代表幹事を辞任したい、との表明がありました。
幹事会はこれを承認し、後任に現代表幹事代行の増田智幹事を2022年8月1日付で選任いたしましたので、ご報告いたします。これに伴い幹事会メンバーを下記の様に致します。尚、10月20日から開催予定の写真の早慶戦に関する業務は現在担当の幹事が引き続き担当いたします。
会員皆様のご活躍とご健康を祈念しております。
2022年8月3日
稲門写真クラブ  新代表幹事 増田 智
前代表幹事 白谷達也
(増田 智プロフィール)
群馬県出身
1991年(平成3年)政経学部卒業

大学在学中より写真部OBより紹介された週刊誌の企画でレストラン、商品、料理等の取材撮影を始める。卒業後、コマーシャル・カメラマンのアシスタントをしながら、雑誌の仕事を続ける。その後、フリーカメラマンとしてストリートフアツション誌の洋服、スニーカー等から、医療関係広告、採用案内、商品カタログ、インテリア等と撮影分野を広げ現在にいたる。現在ライフワークとして和歌山の梅農家を記録しつづけている。


稲門写真クラブ幹事会
2022年8月1日より
★常任幹事会
代表幹事   増田 智(平03=1991 政経卒 写真家)
副代表幹事  塩澤秀樹(昭60=1985 文卒 写真家)
会計幹事   多久彰紀(昭44=1969 商卒 佐藤真空OB)
常任幹事   平嶋彰彦(昭44=1969 政経卒 毎日新聞社OB)
同     宇野敏雄(昭45=1970 商卒 アイ・ビジョン)
同     福田和久(昭46=1971 政経卒 ビクターエンタテインメントOB)
同     浅野修司(昭48=1973 法卒 FM東京OB)
同     金城正道(平02=1990 政経卒 写真家)
同     戸澤昌道(平10=1998 教育卒 オクイテクノス)

★監査役
監査役    元木 貢(昭44=1969 商卒 アペックス産業)
同     伊勢淳二(昭46=1971 法卒 日本船燈OB)

★アドバイザー
アドバイザー 藤森秀郎(昭34=1959 商卒 写真家)
同     今井隆一(昭38=1963 商卒 主婦と生活社OB)
同     勝山泰典(昭40=1965 政経卒 オリンパス光学OB)
同     菊池武範(昭42=1967 法卒 中央公論社OB)
同      白谷達也(昭45=1970 法卒 朝日新聞社OB)

★顧問
顧問    都筑弘雄(昭28=1953 商卒 富士フィルムOB)

 

中藤毅彦さんから写真展開催のお知らせ

拝啓 梅雨の季節となりましたが、皆様におかれましてはいかがお過ごし
でしょうか。

さて、この度、新宿のOM SYSTEM GALLERY にて写真展「CHAOS SHIBUYA」を開催する運びとなりました。この10年に渡り撮影を続けて来た、アメーバの様に変化し続ける街、渋谷のスナップショットをまとめた展示になります。

また、神田神保町の檜画廊にて、開催中のギャラリーニエプスプロデュー
スのウクライナ支援チャリティー写真展「Pray for peace」(平和を祈る)
もご案内させていただきます。微力ながら我々にも出来る事を考え、オリジナルプリントや写真集、ポストカードを通常の販売価格よりも価格を抑えて販売し、売り上げからウクライナの人道支援を行っている団体に寄付
する事にいたしました。

内状を同封いたしますので、ご都合がつきましたら併せて是非お立ち寄
り下さい。よろしくお願い申し上げます。
敬具

中藤毅彦