昭和46年卒の石崎幸治さんの写真展示

 


●写真展示のお知らせ 

 昨年は植物のツルに付いた水滴に花が映っている写真を撮りました。いろいろな写真コンテストに応募したところ、全部で6つの賞を頂きました。全く異なるコンテストでそれぞれの審査委員が、私の写真を評価して下さったことが大変嬉しかったです。

 今年は水滴が水に落ちて跳ね上がった瞬間を撮影しています。コーヒーなどの液体が跳ね上がる画像はときどき見掛けますが、跳ね上がった水滴の中に花が映り込んでいる写真を私は今まで見たことはありません。ひょっとして世界初かも?

 水滴が跳ね上がった瞬間を撮影するのも難しいですが、表面張力で球になった水滴の中に映った花にピントを合わせるのはもっと難しかった。カメラの高速連射機能を使うなどの試行錯誤を経て、跳ね上がった水滴を撮影する装置を自作しました。

 写真公募企画展「倉敷フォトミュラルf 」というコンテストに応募したところ先日、作品選出通知書が届きました。写真は、2016年10月21日(金)から11月16日(水)の間、倉敷駅前アーケードに大型布(大きさ不明)にプリントして展示されるそうです。会期中に岡山県倉敷市に行かれることがあれば、ご覧下さるようお願いします。

他にもあります。以下をご参照ください。 

●「第42回稲城市芸術祭」 出品のお知らせ

期間 20161021日(金)—23日(日)

場所 稲城市総合体育館 メインアリーナ

時間 午前930分?午後430

詳細は 稲城市ホームページ

 I(あい)のまち 稲城市民祭 で検索して下さい

問い合わせ先 稲城市役所 生涯学習課

電話 042-378-2111 内線733

 ●「第20回総合写真展」 出品のお知らせ

期間 2016年12月6日(火)—11日(日)
場所 東京都美術館(東京・上野)
詳細は 第20回総合写真展で検索
問い合わせ先 国際文化カレッジ 写真展事務局
電話 03(3360)1224

  

石崎幸治(いしざき こうじ)
ブログ http://ameblo.jp/shinpenzakki/ 
 

昭和42年卒の勝山泰佑さんが写真展を開かれます

 

◎昭和42年卒の勝山泰佑さんが「JCIIフォトサロン」で写真展『異議申し立て』を開催されます。

 9月11日(日)/9月21日(水) 両日ともに14時からギャラリートークがありますので

 お誘い合わせの上お出かけください。

現役七月展に行ってきました。宇野敏雄(昭和46年卒)+

遅くなりましたが現役七月展にOB3名で行ってきた報告です。

今回もミニ合評会となり数十人の学生と出品作品の前で話すこととなりました。

今まで訪れた七月展で最大の出品点数で中には2段で展示しているものもありました。

それぞれの学生が表現したい気持ちがありながら、それを写真にするための技術が少し足りなかったり鑑賞者に対して説明不足だったりといった印象を受けました。

OBの宇野さんからの総評は後日掲載します。

増田 智(平3卒)

   盛夏の候、本格的な夏が到来する季節となりました。本日は早稲田大学写真部「七月展」にお越し頂き誠にありがとうございます。本展示は毎年この時期に開催しているものです。今年から入部した勢いある新人も多く出展している賑やかな展示となっております。また、前年度から活動している部員も試行錯誤を繰り返しながら、それぞれ個性のある作品づくりに努めてまいりました。どの写真も新人を含めた部員が磨き上げてきた渾身の作品です。本日はごゆっくりとお楽しみください。 早稲田大学写真部員一同

 

「飛翔」                                       「止」

流し撮りの練習のために競艇場にいって撮影したそうです。「飛翔」はまさに練習の成果そのものですが、「止」は帰宅して画像を整理していたら見つけた1枚、偶然とはいえ立派な作品となっています。予期せぬ瞬間を切り取ったまさに写真の妙ですね。

「おわりの夏の、はじまり」

写真をはじめてまもないそうですが初々しさを感じつつも絵作りができています。ただおもしろいタイトルですが、写真との間に溝がある気はします。撮影者が思った気持ちを伝えるにはたくさん写真を撮って試行錯誤するしかないのでぜひ続けて欲しいです。

「Those days with nobody 」                              「Those days with somebody」

同じ場所で冬に撮影して、夏に撮影して完成した作品だそうです。動画から切り出した1枚と行った印象を受けるのは写真としては説明的すぎるからでしょうか。話を訊くと撮影者の思いが溢れてきてそれが写真にもう少し出るとよいかと思います。でも写真の武器である時間の経過を活かしたおもしろい表現なので次回作も楽しみにしています。

「Waiting」     

何気ないものを作品としてうまく撮影していますがどこか絵画的であります。カーテンがブレていたりといった写真ならではのよさがあるとよかったですね。                                                    

「Look Up」

この作品は被写体にきちんと正対してモノクロで表現したことで成功しています。撮影者の冷静な視点が伝わってきます。

「老街」

どこか幻想的な海外の旧市街の風景、左下の二人の人物が効果的に使われていますね。右下の明るい部分がなければ鑑賞者の目はもっと作品の世界に引き込まれたでしょう。

「雑」

写真部で唯一アナログモノクロプリントをしているTくんの作品です。教えてくれる先輩がいない中で独学でどんどん上手くなっています。暗室作業のおもしろさは受け継いでほしいですがデジタル化の波にのまれ厳しいようです。

「好きなものは毎日」           「密やかな想ひ」             「danse joyeuse!!」

街なかでカメラを振り回してスナップすることが難しい世の中ですのでこういった作品が会場にあるとほっとします。

 

 

昭和41年卒・鈴木龍一郎さんとCAPA(改訂版)

 ◎昭和41年卒の鈴木龍一郎さんがカメラ雑誌『CAPA』(Gakken)7月号に登場されています。

 鈴木さんの早稲田大学写真部在籍中のドラマチックな物語が掲載されており、『VIVO』世代

には懐かしい早逝された吉村伸哉さんの名前などにも出会えます。

ここにはその一部をアップします。是非本をお買い求めの上ご覧ください。(*完全版掲載9/22)

 

信州で同窓会を開催しました。 昭和43年卒・岡沢克郎

◎昭和43年卒の方々が一泊二日の同窓会を開催されました。
 
 横井、喜多、守屋、飯田、塚本、秋本、大塩、田中(旧姓:桃沢)、辻田、瀬戸、岡沢、吉野、今井(敬称略)の13名の方々が参加されたと岡沢さんからお知らせをいただきました。
来年の『写真の早慶戦パーティー』ででもお目にかかりたいものです。
 
 
 相当数の方が48年ぶり以上の再会で、私でも名前が解らなかった人が一人いるなど、名前の確認から始める一幕もありました。
 
 場所は長野県須坂市『田中本家博物館』(館長は田中さんです)。
    www.tanakahonke.org
 
 18世紀以来の北信濃の豪商の200年余の歴史を見つめる我々も半世紀ぶりの夢の再会劇!
お体の具合が悪い人、行方がつかめない人を除くほぼ全員が一堂に会した様は壮観で全く不思議な感覚でした。
 
『田中本家』を後にして向かったのは一茶も愛した古き良き温泉、湯田中温泉でした。
温泉に浸かりお酒を飲むだけでない濃密な会話が半世紀の空白を埋め、皆を学生の頃に戻してくれました。
 
 宴の後には誰ともなく持ち寄った学生時代や『稲門写真クラブ』の写真の鑑賞会。残念ながら他界され同窓の宴に姿のなかった藤田靖、古川昭久両名の話題でも盛り上がり学生時代そのままの70歳達でした。
 
 今回は遠方から、またお体の不自由な旧友も参加され、『倒れてから初めて好きな温泉に入ることが出来た』と心から喜んでくださった方もあり、今後も会を続ける励みとなりました。
(昭和43年卒・岡沢克郎)

現役早慶写真部員の撮り鉄による写真展「撮り鉄早慶戦」

早大写真部OBの関根さんが店主をしているふげん社ギャラリーにて、「鉄道週間」と銘打ち、現役早慶写真部員の撮り鉄による写真展「撮り鉄早慶戦」を21日(土)まで開催しております。

ふげん社

東京都中央区築地1-8-4 築地ガーデンビル 2F
TEL:03-6264-3665 営業時間: 火-金 12:00-19:00、土12:00-17:00(日月祝休)

詳細URL→http://goo.gl/jQVWPL

 

関根さんは写真部現役時代は面白い視点で人物写真を撮っていて毎回新作をみるのが楽しみでした。

案内をいただいたのでさっそく足を運んでみました。

築地にあるギャラリーはブックカフェが併設されていて落ち着く空間でした。

そしてなんとこちらもOBの「写真の早慶戦」のように投票をしていましたので早稲田側にしっかり投票してきました。

定期的に開催する予定とのことなのでOBの「写真の早慶戦」と同時開催なんていうのもありですかねと話して帰ってきました。

 

平3卒 増田 智

 

 

春季展を見て 宇野敏雄(昭和46年卒)+

 4月9日に白谷さん、宇野さんと私、増田で現役春季展に行ってきました。

幹事長のKくんの案内でその場にいた出品者の作品の合評会が始まりました。

今年の春季展は57点、20名あまりの出品者で見応えのある写真展でした。

宇野さんから総評をいただきましたので以下に掲載します。

 

 

 現役「春季展」行ってきましたので、作者本人と話しながら見た作品と、目についた作品数点について感想を若干。

 先ず、Oさんの「青く、高く」…………空と海の青をコンパクトにすっきりとまとめた構成は、デザイン雑誌の一頁でも見ているようで、気持ちよく見れました。波の動きや青色に陰影、濃淡をつけ大きなサイズのプリントにして組み直せば、「青の多彩さ」をより印象付けられるでしょう。

 K君の「夕景」…………場所、空間、色彩がよく計算されている。でも何かが微妙に足りない。シルエットの平面的な構成美か、写真固有の現実性か、どちらにも焦点を結ばない視線の宙吊りさが、いささか落ち着かない気分にさせる。橋の浮遊感がもう少し出ていればとか、橋のシルエットのメルヘン性と下部の海の描写の「現実感」がうまく噛み合えば不思議な面白い写真になったかもしれない。

La honte……  

 T君の「無題」(上)…………下手なのか、ミスなのか、勘違いなのか、偶然なのか、間が抜けているのか、意識したトリミングなのかノートリなのか、実は上手いのか、いずれにも類推できないのが高橋君の個性です。外国で撮った昨年の写真にも同じようなことを言い、日本や日本人を同じ手法で撮ってみてください、と言ったのですが、今回も昨年同時期の写真ということなので、技法的に進化したのか、手法を手の内にしたのか、評しようがありません。

 カラーの桜の写真(La honte)もこれ一点だけでは同様です。個人的には高橋君の個性は好ましく思っています。がんばってください。

 

 他にS君の「寂寥」…………絵作りも手堅く写真的感性も感じられる達者な写真ですが、タイトルは文学的、説明的ですね。「寂寥」という言葉の中に風景が閉じ込められています。言葉やイメージに囚われずにもっと色々な視点から果敢に自由にアプローチすれば、言葉の壁の外部からより生々しく迫力のある「もの」や「風景それ自体」が乱入してくるのではないでしょうか。

 

 以上個々の作品に即しての勝手な感想ですが、「春季展」全体の印象にもひと言。
それは、みなさん、「良い写真」、「上手い写真」を目指すのはやめましょう、ということです。自分の見つけた視覚の中にもっと驚きが欲しいです。写真とは「驚き」を表現することです。撮った者自身の瞳を惑わせる、思ってもみない生々しく不穏な感情を引き起こす「画面」が生まれて「自分に驚く」経験をしないと、写真という「場」でステップアップできないということです。
 

       
                                                                          (S45年度卒 宇野敏雄)

 

Something Nice!(ブック形式でした)

トイカメラで何気ない日常風景を切り取った写真の数々が一冊のブックになって、なんとも言えない雰囲気をかもしだしています。

そこにはデジタルでは味わえない一瞬が記録されている気がします。

もの思う

 鳥が好きで撮り始めたとのことだが、なかなか思うようなカットが撮れないようだ。カワセミが撮影のために餌付けされているという

話を聞いた。効率的に撮影するために餌付けされるのだろうか。

人間模様

 パレルモのマッシモ劇場だろうか、観客の在り方が絶妙で見とれてしまった。プリミティブな写真の役割りに触れてほっとした。

椿季展を見て 昭和38年卒・土生一俊 +

椿季展にOB4名で行ってきました。

今回は初めて昭和38年卒の土生一俊さんが足を運んでくれました。

感想をいただきましたので現役生の作品とともに掲載します。

      

  思わぬ人から電話が入った。 OB会の代表幹事の白谷氏だ。現役の写真展『椿季展』を見に来ないかという。
突然の誘いに少し面食らったが、折角なので出かける約束をした。
多分、私が長年参画して続けてきた昨年の早慶写真展に出品しなかったこと、私の体調を気にしてくれてのことかと勝手に解釈して神保町にある会場に。
 

 会場に入ると学生たちが初日前日の夕方のため、まだ慌ただしく最後の準備をしていた時だったので少々待ってから拝見することにしていたら、  OBの菊地(42卒)、白谷(45)の両氏も顔を見せにきた。
現役フリーカメラマン増田君もいたので、4人で拝見することにした。
  

 まず私が感じたことは、作品の雰囲気が我々の学生時代40−50年前とは大きく変わっていたことである。50年もの前なので当然といえば当然であるが。
 私たちの時代は学生運動、学園紛争等が盛んに行われていた時代であり、写真表現もおのずと先鋭的なもの、報道写真、ドキュメンタリーや映像論等が幅を利かせていた。まだ白黒が主流であり、カラーは後発なものであったので、色彩で見せる写真は少なく、コントラストや白や黒の濃淡で見せる表現が多かった。特に組写真は、テーマを強調、鮮明にするための構成(大小、全体と部分、アップ。ロング、時間差)等々に気をつけて、立体的に組み立てを考えていたように思う。 

 50年前の写真と現代の写真表現を論じ、比較してもあまり意味がないことであるが、今の写真(椿季展)を見て感じたことは、テーマの表現方法とか色彩表現と写真の組み方見せ方等が大分違っているなということだ。まず、色彩表現において我々に時代でいえば、調子が出てない早上げのようなパステル画のような表現がされている作品が、最近ここだけでなく若い人の写真でよく見られる。

奥や深みをベールして見せないことで安心感があるのかもしれなが、本格的な色彩感覚の写真にも挑戦してくれることも期待したい。 

 それから、テーマ、対象との距離感が意識的であるにせよ、いつもある程度の距離感を保っていることと、同じような画面での雰囲気写真が重複していることが気になった。これは組写真、連作に特徴的である。

これは、前述の今様の若者の色彩感覚、パステル画調と同じなのだと思う。一定の距離間で対峙するとは、深みや奥に近ずかないうことに同じだし、同じような写真を重複する見せ方も等質のものだと思える。      

 いずれにせよ、今の若者、大学生の気質を写真から垣間見ることは貴重な時間で楽しかった。
時代がその時に生きる若者たちをつくるのか、若者たちが時代をつくるのか。勿論、後者だろう。頑張れ若者!!
 

 

 

「それでも」

 造花のバラのように見えるマツカサだった。50mm、f1.4開放での撮影。前後のボケが気持ちいい。

2枚しか撮らなかったとのこと。もっとジックリと見つめて、もう少したくさん撮ってもらいたかった。

「レディー・フォー・ザ・ブルー」

 写真を見た瞬間「セルフポートレート?」と訊いてしまったほど似ていた。瓜二つの姉妹。

冬の空気のシットリ感を表現したかったとのことだが・・・。点数をしぼった方が良かった。

 

「La réticence」

 タイトルはフランス語で「ためらい」の意味。離陸待ちの機内からのスナップ。北海道に帰省して東京に戻るときの心情か。水滴は涙?

もっとたくさん撮りたかったが前の座席の人に叱られたので二三枚しか撮れなかったとのことだった。世の中色んな人が居るもんだ。

    

「 Arrival/Departure」

 岸に停まるボートと沖に向かうボート。透明な未知の世界に向かうボートを選ぶ撮影者だった。

「朽つ」

 タイトルは「朽ちる」の古語。稲村ケ崎の「海浜公園」に残る戦争の遺構。鎌倉のキレイなイメージを崩してみたかった。

姿勢はうれしいが説明を聞かないとさっぱり判らない種類の写真。ちょっと横浜写真の味わい。タイトルに工夫が必要か。

「殻」

 最近昔の思い出が美化されてきているとのこと。高校のときに撮った写真を加工した。中心のカットに収斂させる方法か。

「靄靄」

 もや、なんだがタイトルには深い意味が込められているようだ。もやのせいか全体にボーとしている。ピントが甘くしてあるようだ。ネガカラーで撮ってスキャナーにかけてデジタル処理をするのが普通だと思っていること。実に不思議な色彩感覚。

「はれはれ」

 ローライコードでの撮影は「より光を表現できるかな」と思ってのこと。光が滲むところなど最近のデジカメにはできない芸当だ。ハレとケ。晴れた日のハレで「はれはれ」なんだって。

「00:00:00:01」

 タイトルは映像のワンフレーム目の意味。「映像の中に写真が内包されている。動画の中から抽出したワンカットを写真という」昨今の姿勢に反撥を覚えて「写真を使って映像(動画)を想像させよう」という試み。

「 sheer/blur」

 毎回「観念的な写真」を見せられる。今回は宮沢賢治の「春と修羅」と関係しているとのこと。春なのに修羅が好き。今回も実家(猪苗代)の周辺で撮影した。

タイトルのsheerは透明なもの、blurは曖昧なものの意味とのこと。

 

 Méme 

 京都駅の古いホームでスマホに熱中する人。駅構内に居る人々が好きで撮り続けるが、肖像権などの関係で人を撮る困難さに悩む。

 

   Le boullet

 タイトルはフランス語で弾丸の意味とのこと。発音はブレで写真はブレている。中途半端な流し撮り。車輪もチョン切れていて

典型的な失敗作。でも、ブレずに人を撮り続けて欲しい。