昭和60年卒・塩澤秀樹さんからのお便りです。

手前の熊の親子でソーシャルディスタンスを確保?

「次回『第15回写真の早慶戦』のテーマなどについて話をしたいし、今年秋に予定している自分の写真展についても相談したいので拙宅までお越しいただけまいか」
と三田写真会・「写真の早慶戦」担当であり早稲田大学商議員の小野隆彦さん(昭和49年卒)のお誘いを受け、緊急事態宣言が緩和されて間もない6月上旬に出掛けて行きました。

JR大森駅の改札口で、「稲門写真クラブ」幹事会の白谷代表、菊池副代表、常任幹事の福田さん、増田さんと私塩澤の5人で待ち合わせをしました。
駅から小野邸までの道中約15分強、多少のアップダウンがある道のりでしたが、早くも諸先輩方が鼻息荒く厳しい表情をされていらっしゃいました。もっと近くの駅で待ち合わせをすれば良かったかな?と思いやりが足らなかったことに早くも反省。それともコロナ下で体力、脚力が低下されたのでしょうか?先輩方にはいつまでもお若くお元気でいらしていただきたいと強く願いました。

豪邸でした。みごとな桜の樹に迎えられ、花の季節を想いました。
まずはシャンパンで乾杯!ビール、ブランデー、ウィスキー、日本酒、何でもござれ。北海道の厚岸からわざわざお取り寄せいただいた牡蠣をたらふくご馳走になり早くも宴会ムードです。自宅では絶対に味わえない贅沢な宴でした。小野御夫妻様、本当に有難うございました。

書斎では、今年2020年秋口から始まる小野さんの写真展「MIND YOUR STEP 脚下照顧」の作品をPC上で拝見しました。大きく拡大しても画像が荒れない某メーカーのカメラとレンズに一同驚愕しました。
宇宙船から地上にあるマッチ箱を撮影しても、文字が見えるというのもうなずけます。技術はとてつもなく進歩していたのですね。このように高性能なレンズとカメラを使用したら、女優の毛穴までハッキリ写ってしまうこと間違いなしです。困ったものです(笑)
そのような目を武器にした小野さんの旅写真を会場で拝見できることを心待ちにしております。

さて本題の2021年「写真の早慶戦」テーマの話ですが、「街歩き」「路地」「コロナ後の日常」などが候補に上がりました。現時点では「街歩き」が一歩先んじています。より一般的、汎用性の高いテーマに落ち着くことになるのでしょうか。
慶応サイドの意見調整も必要です。「非日常風景」など、昨今の新型コロナの拡大を受け日常生活がどのように変化したのか、などを表現するには相当な力量が必要とされます。プロ・アマ混合の早慶OB・OG写真部ですが、趣味的写真の愛好会、交流会であることを考え合わせると「無難なテーマ」の方が纏まりやすいのではないかと思われます。
「街歩き」でしたら全国の会員の皆さんにも参加していただけます。勿論、新型コロナとの共存以後の「日常性」を表現したい方は、腕を振るっていただければと勝手ながら思っています。

幹事でもない私がこのように申し上げるのも失礼かと思いますが、きっと収まりの良い方向にまとまっていくことでしょう。これぞと思うテーマを思いついた方は名乗りを上げていただきたいと思います。
個人的なことですが、気がつけば50代後半に突入しました。新型コロナで大打撃を受けつつも、まだ生き残っていることに感謝をし、できないことを嘆くよりも今できることに焦点を当てて、生き切りたいと思います。
OB・OGの皆さんと「第15回写真の早慶戦」で再会できることを楽しみにしております。

塩澤秀樹(写真家、昭和60年、第二文学部美術卒)