昭和46年卒・岩間 敏さんが新著を出版されました

はじめに

1941(昭和16)年12月8日、日本陸軍はマレー半島に上陸し、海軍は真珠湾を奇襲した。蘭印(蘭領東インド、現インドネシア)との石油輸入交渉「日蘭会商」の打切りから6ヵ月、米国の日本資産凍結、「石油禁輸」の実施から4ヵ月後の開戦であった。この時、中国との戦争はすでに4年5ヵ月続いており、西に中国、南に英国、オランダ、豪州、東に米国と「三面戦争」の開始であった。

開戦前の同年7月25日、日本の南部仏印(現ベトナム南部、カンボジア、ラオス)への進駐部隊が海南島を出港した。同日、米国は在米日本資産の凍結令を公布した。翌日以降、英国、フィリピン、蘭印がこれに続いた。8月1日、米国は日本に対する全ての石油輸出の許可制を発動し実質的な石油禁輸を行った。日本限定の世界最初の「石油危機」の発生でり、南部仏印進駐に対する米国の厳しい制裁であった。この米国の対応は日本にとって想定外であり、政府、陸海軍に大きな衝撃を与えた。それ以前から米国は日本の南進に対して強く警告を行っていたが、日本は米国の真意が理解できていなかった。

第一次大戦以降、戦争は当事国の軍隊だけでなく産業、人口、資源を総動員する総力戦になることが見込まれていた。石油がなければ軍艦も飛行機もただの鉄とアルミの塊に過ぎないが、日本はこの石油資源に恵まれておらず石油需要の9割強は海外から輸入していた。その輸入の6?7割は米国からであった。日本は米国から輸入した石油で国内産業を動かし、中国との戦争を戦っていたのである。政府はこの石油の米国依存に危惧をもち、日中戦争の開始後、米国の経済制裁、特に石油に関連した制裁が強まると米国に代わる石油供給源を求めた。それが蘭印であった。政府は蘭印の宗主国オランダがドイツに占領されると蘭印から石油を中心とする戦略物資の輸入を計画する。この輸入交渉は「日蘭会商」と呼ばれ1940年9月から翌年6月まで行われた。この日蘭会商はアジア・太平洋戦争の前哨戦でもあった。交渉はそれなりの成果をあげたが日本は満足しなかった。本書ではこの交渉の過程に焦点を当てた。そこには日本の南進の意図とこれに対するオランダを中心に英米の日本の南進阻止の戦略が浮き上がってくる。米国の石油禁輸を受けて、日本の陸海軍は急速に米国との戦争へと傾いていった。アジア・太平洋戦争は、具体的には米国の石油禁輸の後、日本が蘭印に石油の代替供給を求めた戦いであった。また、開戦時の真珠湾攻撃が成功するかどうかの最大の懸案は艦隊への石油補給であった。日本の艦隊は長距離渡洋用に設計されていなかった。攻撃の機動部隊は予備油槽を設置し、ドラム缶、石油缶を積載して出撃した。本書ではこの機動部隊の航海にも焦点を当てた。アジア・太平洋戦争は開戦前、緒戦、戦争中も石油が大きな課題であり、石油を求めた戦争であった。では、なぜ、最重要物資の石油の輸出国、米国と戦争をすることになったのであろうか。また、この事態の急変に対して日本はどのような予測と対処をしたのであろうか。そこには満州事変以来、10年間の日本の対外政策の集積があった。本書は石油に

焦点を当ててこの「アジア・太平洋戦争と石油」の関係を明らかにする。

http://www.yoshikawa-k.co.jp/book/b357764.html

撮り鉄早慶戦2018のお知らせ

稲門写真クラブの関根史さん(平26卒)ふげん社店主の提案で早慶現役とOBの撮り鉄写真展が実現しました。

■開催概要 撮り鉄早慶戦2018 会期:6月19日(火)〜7月7日(土) 前期 6月19日(火)〜6月28日(木) 後期 6月29日(金)〜7月7日(土) 火-金 12時〜19時 / 土 12時〜17時 / 日・月休 会場:コミュニケーションギャラリーふげん社 〒104-0045 東京都中央区築地1-8-4 築地ガーデンビル 2F TEL:03-6264-3665

投票もありますのでぜひ足をお運びください。

出品者の展示は前期と後期に分かれます。

前期

昭和38年 庄村勝男、平成3年 増田智、平成11年 寺尾健太郎、昭和50年 湯川登紀雄、昭和60年 塩澤秀樹、平成2年 下原英幸、平成4年 内海敬一郎、平成7年 酒井敏寛(順不同敬称略)

後期

昭和42年 漆原勝造、昭和45年 白谷達也、昭和46年 石崎幸治、平成2年 金城正道、昭和63年 木内格志、昭和43年 横井太郎、昭和43年 守屋道治、平成10年 中藤毅彦(順不同敬称略)

 

「現役・OB合同 撮り鉄早慶戦2018」出品者募集のお知らせ

稲門写真クラブの会員でもあるふげん社の関根史さんからの「現役・OB合同 撮り鉄早慶戦2018」の作品募集がありました。とりあえず4月末までに興味あるかたは連絡ください。

連絡先 増田 智 masudasj@zc5.so-net.ne.jp

「現役・OB合同 撮り鉄早慶戦2018」

開催のご案内と出品のお願い

ふげん社

代表 関根 薫

東京都中央区築地1-8-4

築地ガーデンビル2F

 

謹啓 陽春の候 貴会におかれましては益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。

この度は、弊店にて6月下旬に開催いたします「撮り鉄早慶戦2018」のご案内と出品のお願いでご連絡を差し上げました。

弊店は、創業68年目の渡辺美術印刷株式会社が東京・築地にて運営する、ブックカフェ・ギャラリースペースです。ギャラリーでは企画展を中心に展覧会を開催しながら、イベントスペースとして作家によるトークイベント、落語会や歌舞伎セミナーなどを開催しております。書店ではセレクトした新刊を仕入れ販売しております。

3年前からスタートした企画展「撮り鉄早慶戦」は、早稲田大学写真部と慶應義塾大学カメラクラブに所属する鉄道好きの学生が鉄道写真を出品し、来場者の投票で勝敗を決定する、年に一度のイベントです。

「鉄道落語」の創始者である噺家・古今亭駒次さんの鉄道落語会を弊店でおこなうことが決まり、ギャラリーで鉄道写真展を同時開催するべく、店主の出身サークルである早稲田大学写真部に協力を仰ぎ、企画したのが始まりでした。

落語二席の間におこなわれる出展学生と駒次さんによる鉄道トークは、例年盛り上がります。

3年目となる今年の「撮り鉄早慶戦」は、より社会的な広がりのあるイベントとしたく、現役生・OBの皆様の合同展として「撮り鉄早慶戦2018」を企画いたします。

4月下旬より改装工事をし、ギャラリーをリニューアルいたしますので、より作品に集中してご覧いただけるスペースとなります。

ぜひOBの皆様にはふるってご参加いただき、イベントを盛り上げていただきたく存じます。

鉄道写真をとおし、早稲田・慶応、現役・OBの交流はもちろん、弊店に集うさまざまな方々とのご交流をお楽しみいただけましたら幸いです。

何卒宜しくお願い申し上げます。

謹白

【開催概要】

現役・OBOG合同 撮り鉄早慶戦2018

会期:6月19日(火)〜7月7日(土) 休廊:日・月

企画・会場:コミュニケーションギャラリーふげん社

〒104-0045 東京都中央区築地1-8-4 築地ガーデンビル 2F

TEL:03-6264-3665 MAIL:info@fugensha.jp

搬入:6月18日(月) 10時〜

搬出:7月7日(土) 17時〜

撮り鉄交流会:6月30日(土)14時〜 参加費1000円 写真展会場にて

どなたでもご参加可能です。

ささやかですがワインと乾き物をご用意いたします。お持ち込み歓迎。

【出品条件】

  • フレーム(16*20inch・メタル黒)とマットは弊店にて用意いたします。
  • プリントをご用意ください。絵柄(印刷面)のサイズ375*250mm以上の指定で印刷をお願いいたします。(窓373*247mmのマットを使用のため)
  • 搬入日は6/18(月)10時〜です。当日作業に参加できない方は、6/16(土)までにプリントを持ち込んでいただくか郵送、もしくは搬入に参加する他の出展者に預けてください。
  • 投票にて勝敗を決定するため、早慶の作品を同数にします。
  • 現役、早稲田15点 慶応15点。OB、早稲田15点 慶応15点をご出品ください。(一人で複数出品も可能です)

<前期6/19(火)〜6/28(木) ・・・30点>

早稲田 現役7点 OB 8点 慶応 現役8点 OB 7点

  • <後期6/29(金)〜7/7(土) ・・・30点>※展示替作業は弊店スタッフでおこないます

早稲田 現役8点 OB 7点  慶応 現役7点 OB 5点

  • キャプション作成のため、出品者の方は下記の情報をご提供下さい。

作者名・タイトル・撮影日・撮影場所・車両・撮影エピソード100~150字程度

  • 出品希望者の方は、現役は永井秀典さん(W3年)、OB側は増田さん(平3卒)連絡先 masudasj@zc5.so-net.ne.jp までご連絡ください。キャプションの情報の宛先も同様です。

【イベント】

古今亭駒次の鉄道落語会

7月6日(金)19時〜 参加費1,500円(ドリンク付)

「鉄道落語」のパイオニアであり、新書「鉄道落語」(交通新聞社)の著者である噺家

古今亭駒次さんによる鉄道落語会を開催します。鉄道にまつわる濃ゆ〜い新作落語2席を披露。駒次×「撮り鉄早慶戦」出展者によるトークショーも予定しています。

築地で名調子!東家一太郎 ふげん社の会 第6回 早稲田SP

6月22日(金)19時〜 参加費1,500円(ドリンク付)

早稲田大学出身の浪曲師東家一太郎が、早稲田浪曲2席を初披露!

1席は書き下ろし新作、もう1席は尾崎士郎の名作「人生劇場」を予定しております。

【過去のイベントのようす】

2017年出展者集合写真
2017年鉄道落語会でのトークショー
  • 2017年

https://goo.gl/ByJ6Hw

銀座経済新聞 記事

https://ginza.keizai.biz/headline/3241/

  • 2016年

https://goo.gl/RTwJ83

2016年 早慶リーダーと古今亭駒次さん

【本企画に関するお問い合わせ先】

ふげん社店主 関根 史(稲門写真クラブ所属)

info@fugensha.jp 03-6264-3665

  • 店舗リニューアル休業期間:4月8日(日)〜5月14日(月)
  • 恐れ入りますが4/17(火)〜30(月)海外滞在のため連絡がとりづらくなります

現役椿季展にいってきました。

春暖の候、過ごしやすい季節になりました。

本日は早稲田大学写真部「椿季展」にお越しいただき、誠にありがとうございます。

この椿季展は毎年3月に行われ、卒業生3名を含む卒展として開催しております。入念に部員たちが準備を進め、試行錯誤を重ねた作品をご覧いただけますと幸いです。

本日はどうぞごゆっくりお楽しみください。

2018年3月20日

早稲田大学写真部部員一同

 

・卒業生K.Kくんの作品

今回も鉄道のある風景です。夕方の黄昏どきのどこか優しさが感じられる作品でした。それにしても彼の写真は湘南に夏に飛来するアオバトの写真が印象深いです。

英国で撮影されたようです。良い海風を感じることができました。プリントにやや難があるように見えました。

shade
shape

・卒業生K.Yくんの作品

1年生から一貫したスタイルで追ってきたテーマの集大成でした。このまま撮り続けていってほしいですね。6?6でフィルム撮影してスキャンしてデータ化してプリントするといった我々の時代では考えられない方法で制作しています。

毎度、なんとも言えない作品になっています。植物の隙間の一点に合焦していました。ボケた植物の感じが何とも不思議な世界を展開していました。

すきま

・Tさんの作品

何気ない風景ですがTさんの感性で作品になっていると思います。いつもカメラを持ち歩いていないと撮れない写真ですね。自分の感性を大切にしてほしいです。

不思議な色合いでした。思ったプリントにするために紙選びからやったそうです。それは成功しているな〜と思いました。

無題

・Wくんの作品

車からのバックファイヤーに焦点を絞って撮影したショットは1500カットだそうです。執念なくして撮れませんね。この日はトータルで6000ショット撮ったそうです。セレクトは地獄ですね。

マニアックな1カットですね。地獄のセレクト作業などにも若さを感じました。レーシングカーのマフラーが出ている場所を初めて知りました。ご苦労さん!!

Explode

・Tくんの作品

最近はシャドー部をいかに調子を残しより黒に近づけていくかにこだわって制作してるようです。インクジェット紙もいろいろ試している様子。会場の照明ではつぶれてしまい残念でした。

いつものとうりフランスで撮影されたものだと思っていましたが、蒲田での撮影でした。パリから蒲田への移動に?非凡さ?を感じました。この間まで、「Tくんもプリントが上手になった〜」と思っていたのに、今回、ちっとも上達していないことが判りました。精進!精進!!

Does he dream of monochrome?
La ville en creux

歴代の幹事長が3名そろいましたので写真を撮りました。前代表の鈴木文武さんが現役生のもとに足しげく通い、OBと現役生の関係復活を志され、ずいぶんたったのを実感しました。

今回の「椿季展」は、折角「WPS」OBの関根 史さんが店主の「ふげん社」ギャラリーでの開催だったのにちょっと低調で寂しかったけど、毎回メンバーが変わるから仕方ないか。強い写真で年寄りにショックを与えて、年寄りに元気を与えてください。

【訃報】昭和46年卒の金井靖雄さんが亡くなりました。

昭和46年卒の金井靖雄さんが、大晦日に肺炎のため亡くなっていたことが判りました。

僕の二代後の代表委員でしたが、写真部のことよりも学生運動の方に精力を注いでいたように仄聞します。文学部だった金井くんは、革マル派の襲撃を常時警戒していて、当時、商学部の地下にあった写真部部室に隣接して革マル派の拠点が有ったため、部室に近寄れなかったのかもしれません。

「いわた」で麻雀をして、深夜に馬場の方にキャンパスを抜ける時など「白谷さん、革マルがやばいから離れないでね」とすり寄って来られて緊張したものでした。

革マルにはやられませんでしたが、癌にやられてしまいました。前回の「写真の早慶戦」の時には、受付けを元気にやってくれていたのに、唐突と思える旅立ちでした(昭和45年卒・白谷達也)

【訃報】昭和32年卒の須田善一さんが亡くなりました。

昭和32年卒の須田善一さんは、脳梗塞でかねてから療養中でしたが、12月31日夜ご自宅で亡くなられました。享年83歳でした。

週刊誌創刊ラッシュの時代に、文藝春秋写真部の初代写真部員として暗室作りから携わり、「文藝春秋」「週刊文春」など文藝春秋社のすべての出版物のための写真撮影をはじめ、「ぜんちゃん、ぜんちゃん」と慕われて「キャップ」を定年まで務められました。

美代子夫人とは早稲田大学写真部の同期です。

第13回「写真の早慶戦」の人気投票、アンケート結果

第13回「写真の早慶戦」(2017/10/19-25)の投票とアンケートがまとまりましたので、ご報告いたします。

投票結果は早慶共に217票ずつで、奇跡的な引き分けとなりました。
又、アンケートは用紙にある出品作別の感想やその他の意見を全て掲載しています。ご覧ください。
尚、表の横一行は投票用紙一枚毎の内容を表しています。
表中の出品番号とは展示順に付番した作品の番号です。用紙番号とは集計用に投票用紙に付けた番号です。
ご質問、ご意見などは「お問い合わせ」からお願いします。

1、2ページ・・・投票結果、アンケート集計
3-11ページ・・・印象に残った作品と感想(出品作毎に、寄せられた感想を全て掲載してあります。)
12-16ページ・・その他の意見。(全て掲載してあります。)

↓↓↓↓↓↓こちらをクリックしてください。拡大します。↓↓↓↓↓↓

★第13回写真の早慶戦投票アンケート集計20180104HP

2017年 「早稲田祭展合評会」報告 

 今回は、昭和63年卒の木内格志さん(富士写真フィルム)の協力をいただき、写真家の元田敬三さんをお迎えしての合評会になりました。元田さんの講評(青字部分)をお伝えします。

◎2017年11月19日 早稲田大学写真部の写真講評会を終えて。

 1枚の写真で何かを語る写真もあれば、複数枚の写真の束として見せる写真もあり、とても見応えのある写真ばかりで、ついついお話が盛り上がり濃密な数時間でした。みなさん、画作りだけではなく、自分のアイデンティティーを大切にし、『自分とは何者なのか?』という永遠の問いに真剣に向かわれている感じにとても共感しました。

 単写真の場合は一枚の爆発力がとても大切で、論理ではなく、その写真の前に立つと自分が後ろにのけぞってしまうような『写真の強度』を持つことが大切です。徹底的に美しかったり、被写体が猛烈に素晴らしかったり、構図が完璧だったりという風に。組み写真は、水増しせずにしっかりと見せたい写真だけを的確にセレクトし見せることです。それには自分の写真を言語化しなければならず、タイトルやキャプションが決まるとセレクトも決まってきます。論理的に言語化したり、直感で言葉が飛び込んで来たりといろんなケースがありますが、感覚やなんとなく好きだからという理由で選んではいけません。

 また写真とは画であると同時に、(撮影時には)『行為』でもあります。
撮影する時は「撮らせてもらっている」ということを、いつも忘れずに謙虚に且つ大胆に。相手が人でもモノでも風景でもしっかり踏み込む事が大切です。撮りたい距離やタイミングや構図で撮らなければうまくいきません。路上でのスナップショットでも、歩いていて撮影する瞬間は一瞬でも静止して、ファインダーをしっかり覗いて瞬時に構図を決定することが必要です。また人物を撮る場合は、相手も人間ですので、仕草や目線や時には挨拶を交えてコミュ二ケーションすることも必要かと思います。その人との距離感や仕草のパターンを自分なりに作る、意識するとそれほど難しいことではないと思います。

上記が講評時にお話したことです。
自分が撮った写真にはいつもその時の自分が写っています。
自分に嘘をついていないか?
被写体にしっかりと正面から向かえているか?
写真とは未来の自分への手紙です。

 最後に、写真サイズや紙選び、余白の取り方などは頭で考えずにまずはやってみるしかないです。
常にああでもないこうでもないと、手を身体を動かして実践し続けてください。

次回お会いするのを楽しみにしています。

                                    元田敬三

 合評会は元田作品を見ることから始まった。元田さんはデジタルと乳剤のプリントを持ってきて下さり、以下のことなどについて柔らかい関西弁で熱く語っていただいた。

 撮影する時、人物と背景については十分考えること、いろんな物を入れ込んで街が写っているような写真にしたいこと、レンズは35ミリが基本であること、日中でもストロボを使うこと、露出は3、4段オーバー露出で撮ること、従って暗室作業が大変なこと、撮ったら必ずプリントして見ること、写真を言葉にすること、キーワードが浮かぶとセレクトが可能になること、写真を始めて人生が変わって、始める前の記憶はほとんど無いとのこと、などについて語った。

 元田さんと写真との関係が抜き差しならないもののように感じた。

★Sさんの写真

 たくさんの写真が並べられた。韓国で、熊本で、東北で、東京で撮られたものがあった。 元田さんは「面白い写真」と「撮らされている写真」に分けて厳しいアドバイスを送った。

・元田さんが【おもしろい写真】としたもの。

・元田さんが【撮らされている写真】としたもの。

 以上は韓国で撮られたもので、下は被災後の熊本(撮影者の故郷)で撮られたもの。

 私は震災後二日三日後に熊本へ入った(慌ただしかったので正確にいつかは記録が無い)。当時熊本空港は閉鎖されていたため、福岡空港に降り立ち、その後陸路で熊本まで南下した。途中の道は大変混雑しており、六時間ほどかかった。

 実家に到着時、電気は既に復旧しガスはプロパンであったため使えたが、水道は復旧していなかった(我が家の水道がまともに稼働し始めたのは本震から5日ほど過ぎたころであった)。

 家の応急修理や食糧確保に5日ほど費やした後、初めて家屋の倒壊など被害が大きかった益城町へ足を運んだ。町の中心地区は正にがれきの山と化していた。

 その後断層が地表に露出した地区へ向かった。田んぼに亀裂が走る光景を目にし、言葉を失う。非現実的光景で性質の悪い理科実験にさえ見えた。撮影以外出来ることが無いのでシャッターを押した。

 その後GW手前まで熊本に滞在していたわけだが、心残りなことがある。

 私は当時(今も、だが)未熟で物的被害や写真にする際にインパクトが強いものにばかり目を向け人の心に寄り添うことを理解していなかった。校区の中学校は一時避難所になっていたのにもかかわらず、足を運ばなかった。もし、あの時足を運べば、と後悔の念に堪えない。恐らく今後一生。

 さて、その後の復興だが、2017年夏に復旧した阿蘇へのルートの一つ、長陽大橋など道路の復旧や、倒壊した家屋の片付けなど“目に見える範囲”では確実に復興が進んでいる。観光客など一時滞在の方には復旧は順調に進んでいるように見えるはずだ。今後は仮設住宅からの転居や、心理的ダメージの療養など解決に時間を要する問題が更に顕著化するだろう。インフラの復旧などは見栄えがいいが、こうした問題に向き合わないと復興はありえない。

 取材の中でおじさん二人に怒りをぶつけられたことがあった。報道陣の取材に不満があるようで、これ見よがしに私に不満をぶつけてきた。最初は丁寧に応対していたのだが「他所者に何が分かるんだ!」と怒鳴られた際、私は少々イライラしてしまい「我が家も被害を受けましたが何か?」と言い返した。するとおじさん二人はしどろもどろになりどこかへ行ってしまった。後から思い返せば、やり場のない感情のはけ口を求めていた一面もあるだろう。しかし、あの被害を受けて感情を押し殺すなど土台無理な話である。そういった点も受け入れつつ取材する必要性を感じた。

 震災から一年半以上が過ぎ復興は道半ばではある。今後も現実に目を向け、時には寄り添い、時には客観的に取材を継続したいと思う。(S)

 産経新聞で被災地の連載するために現地に月に2、3回行ってて、いろいろ見たりして思い入れがすごいあるんですけど、この写真とかも判るけど簡単に撮ってしまっている。どういう立ち位置で写真撮るのか決めないといけないし、記録として撮るのか、作品を作る気持ちなのか、自分の意見とか、気持ちを入れるのか入れないのかとか、そのスタンスみたいなものが行ったり来たりしている。

 東北を撮影してて一番印象に残ってんのは、海沿い走ってたらおじいちゃんと女の子が散歩してて、向こうから話しかけてきて、女の子が3・11生まれやったんですよ。原発のすぐ近くの病院で生まれてて。それがきっかけになって、数ヶ月後に撮影させてもらったし、そういう出会いもあるし、現地の人と話して、実際生活している人の方がドンと来るから。

 熊本が地元なら話しかけて撮らなくっちゃ。知りたい、知りたい、教えてくれ、教えてくれ!!地元の熊本の写真にも人居てないもん・・・。

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★Fさんの写真 『見上げた先に』

 

 超広角14mmで撮られた見事な紅葉の写真。「樹の幹は明るくしないで黒くて良かった」との意見もあった。

 枝が血管みたい。肉眼を超えてて、すごいな〜と思いました。

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★F・cさんの写真 『みなもの鏡』

 

 不思議な写真だった。川に映った風景だそうだが、まるで鏡のような水面に先ず驚いた。

 何層にもレイヤーがかかっているみたいでおもしろい。もっと手前にいろんなものが入ってても良かった。手すりの色が紫で強い。

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★Tさんの写真

『馬堀海岸にて』この暗部が重たすぎるから、もうちょっと調子を出しても良いのかな。微妙に写ってる感じを残した方が良かった。風吹いてるし、動きもあるけど、少し待って見て車とか別の要素を入れることも考えて見ても良かった。

『朝ぼらけ』:月が無かったら、なんや不思議な感じがしておもしろい。宇宙っぽい。キャプション次第ではいろんな見せ方ができる写真。タイトルも皆んなが自由に見れるものにしたら良かった。

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★T・yさんの写真 『特別席』

 

 光も構図も良い。写真っぽい。色もキレイ。大きくして直接フレームにマウントしても良い。

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★Iさんの写真 『2017.08.01』

『2017.08.01』

 小ぶりの写真を4枚付けたことが「早稲田祭展」の時から話題だった。石巻の「日和山」の近くで撮られた作品。

 1枚でバシッと決まっているが、小ぶりの写真を同時に展示したのは、何かしよう、見てもらおうという姿勢が良い。象徴的でいろいろ考えが巡る。暗部の調子を出して、もっとフラットにしても良い。

これからも見続けるかどうかだね。

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★Nさんの写真

何だか黄色っぽい写真だった。フィリピンで撮られたもの。門構えに展示されていた。

『マニラ 線路脇に住む人々』:題材がメチャクチャおもしろい。あとは、やっぱり向こうの人を巻き込んで、これは若干こっち向いたりしてるけど、こんな感じで、もっと「撮ってるんだよ!!」ということを主張して、だんだん馴染んできて、皆んなにいろんなことをやらせるというか、相手を自分の撮影に巻き込んで行けば、すごいおもしろいんじゃないかな。やっぱり、ちょっと腰引けてるんじゃ無いかな。まだ行けそうな気がするけどね。

 先ず、仲良くなること。背景とか状況は完璧。後はこの人たちの在り方。一回OKしてもらうこと。1枚撮って、また、後で撮るとか。これは完璧に仕上げて欲しいな。撮れた!!って思うまでは図々しく行って欲しい。行ってるだけですごいけど、ちょっと淡白だった。もっと人間に興味をもって欲しくって、同じ人間だから。もう一回行ってくるしか無いね。

『釜ヶ崎 日雇い労働者の街』book

 『釜ヶ崎 日雇い労働者の街』:ぜんぜんちゃんと撮れてるやないですか。シッカリと向かい合って。よく見てる。取りたい距離で撮ってるし、人の顔見て撮ってるし。要らないことはしないというか自分の意思は抑えていて、ちょうど良い距離感!!

 僕も写真始めてから行くようになって、写真なんか撮れない雰囲気があって、覚悟して撮らないと撮れないし。

『crossing the moon』

 御見事!!

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★T・mさんの写真

『saint-denis』:インスタとかフェイスブックでは皆んなイイネしてくれるけど、本にした時はどうか?自分が撮った写真を自分が見てビックリしないとOKにはしないとか、自分にとっての驚きがない感じがする。自分がビックリした時心が動くから、それを見た人はもっと驚く。こう撮ればこうなるという上手い人が撮ったような写真。

『mon copin』

『mon copin』:人物撮る時に人物ほとんど見てなくて背景ばっかり見てて、その人の後ろに誰か居てないかなとか、逆にあの人が入ったら面白いから待つとか、背景と光には気をつけてる。行為として面白くて撮りたい人撮れたけど、後ろにこの人が居なかったらなとか、そういうのでボツにすることが多い。

旧市街の角で

『旧市街の角で』:これ、ネガアンダーでしょう。黒がどこにも無い。でも、素敵だけど。このユルイ感じも、カッコ良いけど。構図とかも。表情とか距離感はめちゃくちゃ良い感じだけど、もったいない。

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★I・kさんの写真 『つつじ畑で遊水を』

画像加工技術を駆使して水の波紋の「3D化」に挑戦したが、「大して面白く無い写真」とは撮影者の弁。

 デジタルのことは判らないんですが、どこが大変だったんですか?見せよう、見せようとしていることはわかるけど、限りなくいろいろやって、最終的なイメージがあるんでしょう?「大して面白くない写真」って言ったけど、人に見せる時に、それはどういう風に思うんですか?自由な発想で、もっと変なことして欲しいな。

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一旦中座したため、集合写真には写っていない木内さんも合流して、高田の馬場の中華飯屋での打ち上げ会は大いに盛り上がった。